先日、島根から角島大橋を目指してドライブ旅行中のご夫婦が来てくださいました。「インスタで出汁をかけるシーンを見て、どうしても立ち寄りたかったんです」とおっしゃって、お二人でカウンター席にすわり、だし掛け出汁巻き玉子が目の前でジュワッと仕上がる瞬間に「おぉ!」と声を上げてくださいました。そのときの表情が、今も忘れられません。
山口を旅するとき、唐戸市場や角島大橋、関門海峡といった名所は旅程に入っていても、「ごはんはどこで食べようか」と迷う方は少なくないようです。せっかくなら観光地のついでに寄れる店ではなく、地元の人が何十年も通い続けている一軒を選んでほしい。このブログを書いているのは、そういう気持ちからです。
こんな方におすすめ
- ✅ 山口・下関旅行で地元民に愛されているお店を探している方
- ✅ 食べログ百名店のお好み焼きを実際に体験してみたい方
- ✅ 広島風お好み焼きとパリパリ麺のこだわりが気になる方
- ✅ 角島大橋・唐戸市場観光と合わせてランチ・ディナーを計画している方
- ✅ 「地元の人が本当に通っているお店」で食べたい旅行者の方
普段はあまり言わない話を、少しだけ
弘々家は下関市山の田エリアで創業32年。店主の市山隆志が、この地で鉄板の前に立ち続けてきました。35年以上、ほぼ毎日です。
正直に言うと、パリパリ麺を完成させるまでには7,000回以上の試行錯誤がありました。「何回焼いても、あのキツネ色が均一に出ない」「外はパリッとしているのに、中がふわっとしない」。生麺を鉄板で揚げ焼きにするというアイデア自体は早い段階でひらめいていたのですが、温度・時間・麺の含水量のバランスを整えるのに、何年もかかりました。
ヒントをくれたのは、下関が誇るあの料理です。下関の名物「瓦そば」を食べたとき、「茶そばを瓦の上で焼く」という発想が、自分のお好み焼きの麺の概念を完全にひっくり返してくれた。旅の食べ歩きが仕事につながる瞬間というのは、こういうときです。今でも休みのたびに世界各国のごはんを食べ歩いているのは、趣味というより「一枚を良くするためのヒント探し」なのかもしれません。
お客様にはあまりこういう話をしませんが、一枚のお好み焼きの裏には、そういう時間と試行錯誤が積み重なっています。
「広島風」がここまで変わる理由
山口で広島風お好み焼きというと、「広島のお店が出している味」と思われることがあります。でも弘々家は、下関生まれ・下関育ちの市山が、下関の土地で35年かけて作り上げた一皿です。広島で修行したわけではなく、生まれ育ったこの街で、試行錯誤しながら自分の手で育ててきた味です。
広島風お好み焼きの特徴は、具材を混ぜ込む大阪風とは異なり、生地・キャベツ・麺を層に重ねて焼くスタイルにあります。弘々家の一枚でいうと、国産豚バラ肉・寒玉キャベツ・国産小麦100%の麺・下関特産の安岡ねぎ……それぞれが重なり合って、はじめて一皿になる。
なかでも麺へのこだわりは相当なものです。生麺をそのまま使うのではなく、鉄板でじっくりキツネ色に揚げ焼きにしてから重ねる。外はパリパリ、内側はキャベツの蒸し焼きの水分を吸って、しっとり仕上がる。この二層の食感が、一口ごとに口の中で交差します。「麺がこんなにおいしいなんて!」という声を何度もいただきますが、実はこれが、一番うれしい言葉のひとつです。
さらに下関特産の安岡ねぎ。甘みが強く、火を通すとトロッとした食感に変わる安岡ねぎは、弘々家のメニューを語る上で欠かせない素材です。ここでしか食べられない一皿というのは、こういう地域の恵みがあってこそ成り立っています。
✓ ここまでのポイント
- パリパリ麺は7,000回の試行錯誤と、下関の瓦そばからヒントを得た独自の製法で完成した弘々家だけの一枚
- 下関特産・安岡ねぎをはじめとした地域の食材が、「ここでしか食べられない味」を作り上げている
- 広島風の層重ね製法に、35年間の手焼き職人技が加わることで、一皿に深みが生まれる
旅行者がカウンター席を選ぶべき、もうひとつの理由
県外からお越しのお客様に、「どの席がおすすめですか?」と聞かれたら、迷わずカウンター席をお伝えします。
目の前の鉄板で市山が一枚一枚焼き上げる様子を、距離ゼロで見られるのはカウンターだけ。パリパリ麺が香ばしく色づいていく様子、キャベツが蒸されてふっくらと盛り上がっていくライブ感、そして仕上げに熱々のカツオ出汁をジュワッとかける出汁巻き玉子のパフォーマンス。これは動画で見るのとは、完全に別物の体験です。
鉄板から漂う香ばしい香り、パリッという音、目の前で変わっていく一皿の表情。五感で受け取るものが多すぎて、気づいたらスマホのシャッターを切っている方が多いのも、わかる気がします。
グランドキュージーヌ和食部門・広島お好み焼き部門でダブル金賞を受賞したりしましたが、そういう肩書よりも、目の前で起きている「焼き上がっていく一皿」を見ていただくことの方が、弘々家のことをずっとよく伝えられると思っています。
「動画で見て、すぐ来ました!」
20代・男性
「おばあちゃんがすごく喜んでくれました」
40代・女性(家族連れ)
山口旅行の行程に、迷わず組み込める理由
角島大橋を渡ったあと、唐戸市場で海鮮を楽しんだあと、あるいは関門海峡を眺めた帰り道。弘々家は下関市山の田エリアにあり、これらの観光地からのアクセスも無理なく組み込めます。
北九州市内からであれば、関門橋を渡って最短約30分。駐車場は店舗前と山の田バス停裏手を合わせて計8台を用意していますので、ドライブ旅行でもそのまま立ち寄っていただけます。
ランチ営業は11:30〜15:30、ディナーは17:30〜23:00(オーダーストップは閉店1時間前)。観光の合間に立ち寄るにも、観光を終えてゆっくり夜の一杯を楽しむにも、どちらにも対応できる営業時間です。
初めてのご来店で「何を頼めばいいかわからない」という方には、迷わず贅沢6種盛りをおすすめしています。殻付きのソフトシェルシュリンプ・安岡ねぎ・チーズ・イカ天・もち・イカが一枚に重なった、弘々家の魅力をすべて詰め込んだ一皿です。これと、だし掛け出汁巻き玉子をセットで頼むのが、常連のお客様がよく選ぶ組み合わせです。
食べログお好み焼き百名店に4年連続(2022・2023・2024・2025年)選ばれ続けているのも、こうした一枚一枚への積み重ねがあってこそだと感じています。TYSテレビやKRY山口放送にも取り上げていただきましたが、それよりも「また来るね!」の声が、32年間ここに立ち続けてきた一番の理由です。
月曜定休(月曜祝日の場合は翌火曜休)、そのほか月に数日臨時休業があります。来店前にインスタグラムまたはLINEで営業日をご確認いただくか、お電話でご確認ください。
まとめ|山口旅行の一軒は、ここに決めてほしい
旅先でのごはんというのは、景色と同じくらい記憶に残るものだと思います。チェーン店では得られない、手焼きの職人が目の前で一枚一枚焼き上げる体験と、キツネ色に香ばしく焼いた麺が織りなすパリパリの食感。下関・山の田の弘々家は、山口旅行の行程に加える価値が十分にある一軒です。
初めてのご来店でも、ご予約いただければ焼き上がりに合わせてご準備できます。アレルギーのご相談や、子連れでのご来店についても、まずはお気軽にお電話ください。スタッフ一同、お客様のご来店をお待ちしています。
営業時間:火〜日・祝日 11:30〜15:30 / 17:30〜23:00(月曜定休)
住所:山口県下関市山の田中央町1-13 武嶋ビル
駐車場:8台無料(店舗前2台・山の田バス停裏手6台)

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