「今夜どこ行く?」「うーん、どこでもいい」——この会話、何度繰り返したかわかりません。仕事帰りに仲間と集まっても、夫婦でちょっと外に出ようと思っても、いざとなると決め手に欠けて、気づけばいつもの店に流れていく。
あるいは一人で帰宅途中、「今夜だけは、ちゃんと美味しいものが食べたい」と思うのに、ふらっと入れる雰囲気のお店がなかなか見つからない。
そんな夜の「迷い」を、私はずっと見てきました。カウンター越しに。
私は市山隆志、広島お好み焼き 弘々家の店長です。下関・山の田で鉄板の前に立って35年以上。還暦を過ぎた今もスノーボードを楽しみ、フルマラソンを走り、世界のごはんを食べ歩いています。でも夜になると、やっぱりここに戻ってくる。鉄板の前が、私の定位置だから。
今日は少し恥ずかしい話をさせてください。若い頃の失敗談と、そこから辿り着いた「弘々家の夜」の過ごし方を。
こんな方におすすめ
- ✅ 下関でディナーのお店を探している方
- ✅ 仕事帰りや仲間との飲み会にお好み焼き屋を使いたい方
- ✅ お好み焼きだけでなく一品料理もつまみながらゆっくり飲みたい方
- ✅ 一人でもふらっと入れる居心地のいい店を探している方
- ✅ 下関・山の田エリアで地元に愛されている店を知りたい方
「お好み焼きだけじゃ物足りないでしょ」と言われた夜
創業してまだ間もない頃の話です。当時の弘々家はお好み焼きのメニューしかなく、「飲みながらゆっくりしたい」というお客様の声にうまく応えられていませんでした。
ある夜、常連のお客様がカウンターに座って、ぽつりと言ったんです。「お好み焼きはおいしいけど、焼けるまでの間、手持ち無沙汰なんよね」と。
その言葉が刺さりました。広島お好み焼きは一枚一枚手焼きで仕上げます。丁寧に焼くからこそ美味しくなる。でも焼き上がるまでの時間、お客様には待っていただくことになる。その「間」に何もなければ、夜の外食としては物足りない。
悔しかった。でも正直に言えば、そのとき私には「一品料理をきちんと出す」という発想がまだなかった。お好み焼き屋はお好み焼きを出す店だと思い込んでいたんです。
そこから試行錯誤が始まりました。鉄板で何が美味しく出せるか。お好み焼きが焼ける20分ほどの間に、お客様にどんな時間を過ごしてもらえるか。毎日考えて、試して、失敗して。
そうして生まれたのが、今の弘々家の「夜の楽しみ方」です。
お好み焼きが焼ける「あいだ」が、弘々家の真骨頂
今の弘々家のディナーには、一品料理が揃っています。豚キムチ、とん平焼き、だし掛け出汁巻き玉子、焼きイカ、もやしベーコン——どれも鉄板で仕上げる本気の一品です。
特に豚キムチは、市内の焼肉店も仕入れに来ると評判の韓国食材専門店「黄家」の本格キムチを使っています。それを鉄板で炒め、弘々家独自のハイブリッドソースで仕上げる。ハイボールや生ビールとの相性が抜群で、「これだけで来た」という常連さんもいるくらいです。
そして今や弘々家の「顔」のひとつになっただし掛け出汁巻き玉子。山梨・神奈川の鉄板焼き職人から伝授された秘伝レシピをもとに、注文を受けてから3個の卵を素早く焼き上げ、熱々の鰹出汁をジュワッとかけてお出しします。グランドキュージーヌ金賞もいただいたこの一品、カウンター席で間近に見るとその迫力に思わず「おお!」と声が出ます。
一品をつまみながらハイボールを一杯。そうこうしているうちに、パリパリ麺の広島お好み焼きが焼き上がります。「待っている時間も含めて弘々家」——あの常連さんの一言が、今の店のかたちを作ってくれました。
✓ ここまでのポイント
- 弘々家の夜は、お好み焼きが焼ける「あいだ」の一品料理とお酒も楽しみのひとつ
- 豚キムチ・とん平焼き・だし掛け出汁巻き玉子など、鉄板焼きの一品が充実している
- カウンター席では職人技のライブ感を間近で体験できる
一人でも、仲間とでも。「弘々家の夜」の使い方
弘々家は22席の小さな店です。カウンター6席と、座敷16席(5人席×2・6人席×1)。大箱の居酒屋とは違います。でも、その「小ささ」がちょうどいいと言ってくださる方が多い。
仕事帰りに一人でふらっと来て、カウンターに座ってハイボールと豚キムチ、それからパリパリ麺の広島お好み焼きを一枚。鉄板の前で私と話しながら食べる夜は、「今日も頑張った」に似合う締め方だと思っています。ラストオーダーは22時なので、仕事が終わってからでも十分間に合います。
2人から6人の少人数での歓迎会、送別会、忘年会、新年会、打ち上げ——座敷席はそういう「仲間の夜」に何度もご利用いただいています。気を遣わず、でもちゃんと美味しいものを食べながら飲める場所として、下関・山の田エリアで長く愛されてきました。
「ここに来ると元気が出るんです!」
10代・女性(学生)
「麺がこんなにおいしいなんて!」
40代・男性
学生さんから常連のサラリーマンの方まで、弘々家の夜はいろんな顔をしています。共通しているのは、帰り際に「また来るね!」と言ってくれること。その一言が、35年以上鉄板の前に立ち続ける理由です。
パリパリ麺に7,000回の試行錯誤あり
弘々家の広島お好み焼きで、多くの方が「え、こんな麺なの?」と驚くのがパリパリ麺です。
生麺を鉄板でじっくりきつね色に揚げ焼きする。外はパリパリ、中はふわふわのキャベツと重なって、ひとつの塊になる。このパリパリ食感の麺は、地元・下関の「瓦そば」からヒントを得た弘々家独自の調理法から生まれました。
ただ、「ヒントを得た」から「安定して美味しく焼けるようになった」までには、7,000回を超える試行錯誤がありました。鉄板の温度、麺の広げ方、焼き時間。季節によっても変わります。今日も、昨日と同じように焼いているようで、微妙に調整しながら一枚一枚を仕上げています。
食べログお好み焼き百名店に4年連続選出(2022・2023・2024・2025年)していただけているのも、その「一枚一枚」の積み重ねがあるからだと思っています。
初めて来てくださる方には、人気ナンバー1の「贅沢6種盛り」をお勧めしています。殻付きのソフトシェルシュリンプ・下関特産の安岡ねぎ・チーズ・イカ天・もち・イカが一枚に凝縮された渾身の一皿で、弘々家のすべてが詰まっています。
山の田の鉄板の音が、今夜の答えになるかもしれない
弘々家は山口県下関市山の田中央町にあります。山の田バス停から徒歩30秒、北部公民館のすぐそばです。駐車場も店舗前2台+バス停裏手6台の計8台を無料でご用意しています。夜18時半以降はさらにスペースが広がります。
JR幡生駅からは15分ほど、下関市立大学からも5分の距離なので、学生さんにも長く愛していただいています。唐戸市場や角島観光の帰り道に立ち寄ってくださる観光客の方も多く、北九州から関門橋を渡って来てくださるお客様も増えました。
「下関の夜ごはんどこにしようか」と迷っているあなたへ。鉄板がジュワッと鳴る音が聞こえたら、それが答えです。弘々家の夜は17時30分から始まります。
まとめ:迷った夜は、鉄板の前においでください
若い頃に「手持ち無沙汰」と言ってくれた常連さんのおかげで、弘々家の夜はお好み焼きだけじゃなくなりました。一品をつまみながら飲んで、焼き上がりを待って、パリパリ麺に感動して、また来たくなる——そんな夜の流れが、今の弘々家です。
カウンターでも座敷でも、一人でも仲間とでも、気軽にご来店ください。「何を頼めばいいかわからない」という方は、電話でそのままご相談いただければご案内します。予約と一緒に注文も承りますので、焼き上がりに合わせてお席をご用意することもできます。
下関の夜ごはんに迷ったとき、ぜひ弘々家の鉄板の音を思い出してください。お待ちしております。
営業時間:火〜日・祝日 17:30〜23:00(ラストオーダー22:00)/ランチ 11:30〜15:30
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
所在地:山口県下関市山の田中央町1-13 武嶋ビル
駐車場:8台無料


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