「元乃隅神社」という名前で広く知られているこの神社ですが、実は正式名称や呼び方には少し複雑な歴史があります。「稲荷神社なの?」「昔は違う名前だったって本当?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、元乃隅神社の正式名称の変遷と、稲荷神社との関係について詳しくご紹介します。
現在の正式名称は「元乃隅神社」
現在の正式名称は「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」です。これは2019年1月に改名された名称で、それ以前は「元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)」という名前で親しまれていました。今でも地元の方や古くからのファンの間では「元乃隅稲成神社」という呼び方が使われることもあり、両方の名称が併用されている状況です。
なぜ「稲荷」ではなく「稲成」なのか
元乃隅神社は稲荷信仰に連なる神社ですが、社名には一般的な「稲荷」ではなく「稲成」という文字が使われていた点が大きな特徴です。稲荷神社は全国に約4万社あるといわれていますが、そのうち「稲成」という表記を用いる神社は、元乃隅神社と、分霊元とされる島根県津和野町の太皷谷稲成神社の、わずか2社のみとされています。この珍しい表記こそが、元乃隅神社の出自を物語る重要なポイントです。
太皷谷稲成神社との関係
元乃隅神社は、1955年の建立時に島根県津和野町の太皷谷稲成神社から分霊を移して祀ったとする説が伝えられています。一方で、神社側の公式な案内では「本神社は、島根県鹿足郡津和野町にあります太皷谷稲成神社とは関係のないお社です」ともされており、資料によって説明に違いがあるのが実情です。分霊元としての歴史的なつながりを紹介する情報がある一方、現在の運営としては独立した個人所有の社であることが強調されているため、参拝の際にはこうした背景も踏まえておくとよいでしょう。
宗教法人ではなく個人所有の社という珍しい形態
元乃隅神社のもうひとつの大きな特徴は、宗教法人やその他のいかなる法人格も持たない、個人の所有物であるという点です。そのため神社本庁にも山口県神社庁にも所属していません。123基の鳥居も含め、境内の設備は建立以来「岡村家の個人所有物」として管理されてきました。この特殊な立場だからこそ、2019年の改名も比較的自由に行うことができたとされています。
改名の理由
2015年にCNNの「日本の最も美しい場所31選」に選ばれたことをきっかけに、海外からの観光客が急増しました。しかし「元乃隅稲成神社」という長い社名は外国人にとって覚えにくく、分かりにくいという声があったことから、よりシンプルな「元乃隅神社」への改名が検討されるようになりました。2018年頃からおよそ2年ほどかけて検討が進められ、最終的におみくじによる「神のお告げ」を経て、2019年1月に正式に改名が行われたと伝えられています。
地元での呼び方
改名から数年が経った現在も、地元では今なお「元乃隅稲成神社」という呼び方に親しみを感じている方も少なくありません。観光サイトやガイドブックでも、両方の名称が併記されているケースがよく見られます。カーナビの検索で「元乃隅神社」と入力しても表示されない機種がある場合は、旧称の「元乃隅稲成神社」や、隣接する「龍宮の潮吹き」で検索してみるとスムーズに案内されます。
まとめ
元乃隅神社の正式名称は、2019年に「元乃隅稲成神社」から現在の「元乃隅神社」へと改名されたものです。「稲成」という全国でも珍しい表記や、宗教法人格を持たない個人所有の社という特殊な成り立ちなど、名前ひとつを取っても興味深い背景が詰まっています。参拝の際は、こうした歴史的な経緯にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
※参拝休止期間中は「赤い鳥居」をくぐることはできません。「龍宮の潮吹」側から鳥居をご覧いただくことは可能です。
※お賽銭箱は現在撤去されており、今後も設置の予定はありません。
※売店と駐車場は参拝休止期間も営業しています。
元乃隅神社観光の後は「広島お好み焼き 弘々家」へ
元乃隅神社の名前の由来に思いを馳せた後は、下関市内へ戻る道中にぜひ「広島お好み焼き弘々家 下関市山の田店」にもお立ち寄りください。1993年創業、累計50万食以上を提供してきた地元の名店で、食べログ百名店にも4年連続で選ばれています。下関の製麺所で作られる国産小麦専用麺を鉄板でパリパリに焼き上げ、カープソースをベースに6種類のスパイスをブレンドした自家製ソース、冬キャベツをじっくり蒸し焼きにするこだわりの一品です。歴史ある名前に負けない、変わらぬ味をぜひ味わってみてください。
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