鉄板焼きの職人が還暦を超えてスノーボードとマラソンをやる理由

「料理人って、体力なくても続けられるんじゃないの?」そう思ったことはないでしょうか。あるいは「還暦を超えてスポーツを続けるなんて、そんな元気がどこから来るの?」と首をかしげる方もいるかもしれません。そして「お好み焼き屋の大将がスノーボードやマラソンをやっているって、本業と関係あるの?」という疑問も、ごもっともです。

今日は、そのあたりを正直にお話ししようと思います。お客様には「うちの店長、変わってるでしょ」と笑いながら話すことはあっても、なぜ体を動かし続けるのか、その理由を言葉にしたことはそんなになかったかもしれない。でも、これは鉄板の前でのこだわりと、実は根っこでつながっています。

それと、今回はもうひとつ。「だし巻き玉子がほんとうにおいしいお店を探している」という方にも、ちゃんと読んでいただけるよう書きました。理由は読み進めていただければわかります。

こんな方におすすめ

  • ✅ 還暦を超えた職人のライフスタイルや考え方が気になる方
  • ✅ 「一枚一枚」手焼きにこだわる鉄板職人の裏側を知りたい方
  • ✅ 下関でほんとうにおいしいだし巻き玉子を探している方
  • ✅ 弘々家のメニューへのこだわりを深く知りたい方
  • ✅ 食べログ百名店4年連続選出の理由が気になる方
鉄板焼きの職人が還暦を超えてスノーボードとマラソンをやる理由 | 広島お好み焼き 弘々家(こうこうや)
目次

体を動かすことは、鉄板を続けるための「投資」だと気づいた

35年以上、毎日鉄板の前に立っています。ランチとディナーを合わせれば、長い日は10時間以上立ちっぱなし。熱気のなかで腕を動かし、目を凝らし、全神経を鉄板に集中させる。これを週6日、年間通してやっています。

「それ、きつくないですか」とよく聞かれます。正直に言えば、体が資本というのは本当で、衰えを感じたことは何度もある。だからこそ、休みの日に体を動かすことをやめられなかったんです。スノーボードを続けているのは、単純に好きだから——というのはもちろんあります。日本スノーボード協会(JSBA)の元C級インストラクターとして雪山に通ってきた時間は、何にも代えがたい。でも、もうひとつ理由があって、「自分の体のコンディションを測るバロメーター」になっているんです。

フルマラソンも同じです。下関海峡マラソンを10回以上完走し、下関海峡アスリートのゴールドメダリストとして認定いただいた。ツールド下関にも出場しています。「なんでそこまで」と思う方もいるでしょう。でも、42.195キロを走り切るためにどれだけ体と向き合わなければならないか。足の痛みも、呼吸の乱れも、全部「今の自分の状態」を教えてくれる。それが鉄板の前でも生きてくる。体が整っているから、長い時間集中できる。集中できるから、一枚一枚丁寧に焼ける。この循環です。

マラソンで苦しいときに「もう少しだけ」と踏ん張れる感覚は、混雑した土曜の夜に30枚、40枚と焼き続けるときの感覚に似ています。「まだいける」という確信みたいなものが、体の奥にある。その確信は、走り込んでいなければ持てなかったと思います。

「だし巻き玉子がおいしいお店が見つからない」という気持ちで読み始めた方も多いはず。LINE登録をしておくと、毎月の営業日やお休みの情報がそのまま届くので、「せっかく行ったら休みだった」という心配がなくなります。登録は無料で、来店時に使えるクーポンも受け取れます。

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休みの日に「世界のごはん」を食べ歩く理由

スポーツだけでなく、休みの日は世界各地の料理を食べ歩いています。これもよく「趣味ですか」と聞かれますが、半分は趣味、半分は仕事です。

弘々家のパリパリ麺は、実は瓦そばからヒントを得た調理法で生み出したもの。生めんを鉄板でこんがりキツネ色に揚げ焼きして、外はパリッ、中はふわっとしたキャベツと重ねて焼き上げる。この食感は弘々家にしかありません。でも、そのヒントはある日に食べた別の料理の中にあった。

食べ歩きは「美味しい一枚を焼くためのヒント探し」なんです。見て、食べて、「これはどう応用できるか」を考える。意識しなくても体が勝手に考え始める。だし掛け出汁巻き玉子が生まれた背景にも、そういう積み重ねがあります。

だし巻き玉子については、山梨・神奈川の鉄板焼き職人から直接伝授された秘伝レシピが土台になっています。食べ歩きで各地の料理を知り、職人との出会いで技術を受け取り、それを下関の鉄板の上で形にしていく。「広島お好み焼き」という看板を掲げながら、実はその周辺にある食の文化を貪欲に吸収してきた32年間でもあります。

50万枚のお好み焼きを焼いてきた職人が今も「一枚ずつ」にこだわる理由」という記事でも書きましたが、経験が積み重なるほど、「もっとよくできる」という感覚が強くなる。それが止まれない理由のひとつです。

✓ ここまでのポイント

  • スノーボードとマラソンは「体を鉄板の前に立ち続けるための投資」であり、集中力・体力の維持に直結している。
  • 食べ歩きは趣味ではなく「美味しい一枚を焼くためのヒント探し」であり、メニュー開発の源泉になっている。
  • だし掛け出汁巻き玉子は山梨・神奈川の鉄板焼き職人からの伝授と、32年の食体験の積み重ねから生まれたメニューである。

だし掛け出汁巻き玉子は「注文を受けてから即座に」が鉄則と書きましたが、混雑時には待ちが出ることもあります。LINEでその月の空いている曜日・時間帯の目安をチェックしてから来ると、焼きたての一番いい状態で食べられる確率がぐっと上がります。登録は無料です。

LINEで営業日を確認してからだし巻き玉子を食べに行く

だし巻き玉子に込めた「普段は言わない」こだわり

「だし巻き玉子がほんとうにおいしいお店が見つからない」という声を耳にすることがあります。居酒屋や定食屋で頼んでみたら、どこか物足りなかった。あるいは「似たようなものかな」と思って最初から諦めている方もいるかもしれない。

弘々家のだし掛け出汁巻き玉子は、グランドキュージーヌの広島お好み焼き部門と和食部門で金賞をいただいているメニューです。でも受賞よりも大事なのは、注文を受けてから目の前で焼き上げるという工程にあります。

3個の卵を素早く鉄板で焼き上げ、仕上げに熱々のカツオ出汁をジュワッとかける。このパフォーマンスは意図して「見せている」わけじゃなくて、そうしないと美味しくならないからそうしているだけです。出汁は焼きたての玉子に触れた瞬間、音とともに染み込んでいく。その瞬間を逃すと、食感も風味も変わってしまう。だから「注文が入ったら即座に」が鉄則なんです。

プレーン・大葉チーズ・ネギチーズの3種から選べますが、初めて来られる方にはまずプレーンを試してほしいと思っています。出汁の香りがいちばんストレートに届くから。

「ポテサラが、まさかの主役!」

30代・女性

この声をいただいたとき、正直うれしかった。だし巻き玉子もそうですが、弘々家には「お好み焼きのついで」として注文したら、気づいたら主役になっていたというメニューがいくつかあります。それは狙ったものではなくて、「せっかく食べてもらうなら、全部ちゃんと作ろう」という積み重ねの結果です。

鉄板の前で緊張する職人が50万枚焼いた今も一枚一枚にこだわり続ける理由を知ると、この感覚が少し分かっていただけるかもしれません。

「また来るね」の声が、走り続ける理由になっている

還暦を超えてスノーボードを滑り、フルマラソンを走り、毎日鉄板の前に立つ。外から見ると「なんでそこまで」と見えるかもしれない。でも、答えはシンプルです。

「また来るね」と言ってもらえるたびに、次の一枚を焼く力が湧いてくる。山の田の地域で長く続けてこられたのは、地元の方々に育てていただいたからに他なりません。学生から高齢の方まで、家族で来てくださる方、仕事帰りに一人で来てくださる方、遠方からわざわざ来てくださる方。その一人ひとりの顔が思い浮かぶから、手を抜けない。

食べログお好み焼き百名店に4年連続(2022・2023・2024・2025年)選出していただいたことは、本当にありがたい。でも、どれだけ評価をいただいても、次の一枚は同じように「一枚ずつ」焼くしかない。その一枚一枚の積み重ねが、32年間続いてきた理由だと思っています。

体を動かし続けるのも、食べ歩きを続けるのも、だし巻き玉子の出汁をジュワッとかける瞬間を毎回丁寧にやるのも、全部同じところに向かっています。「次に来てくれるお客様に、今日一番の一枚を出すために」。それだけです。

まとめ:鉄板の熱と雪山の冷たさが、同じ場所につながっている

還暦を超えてスノーボードをやり、フルマラソンを走る理由は、「鉄板の前に立ち続けるための体と心を整えるため」でした。そして食べ歩きを続けるのは、「次の美味しい一枚のためのヒントを探すため」。どちらも、鉄板への向き合い方と切り離せないものです。

だし掛け出汁巻き玉子を目当てに来てくださる方も、広島お好み焼きを初めて食べる方も、下関や角島観光の帰り道に立ち寄ってくださる方も、ばっちこーい!と迎える準備は毎日できています。

ご予約・テイクアウトのご注文は、お電話でどうぞ。
📞 083-254-4654

月曜定休(月曜が祝日の場合は翌火曜休)。毎月の営業日はインスタグラムとLINEでご案内しています。オーダーストップは閉店1時間前です。

下関市山の田中央町1-13 武嶋ビル1階。駐車場は店舗前2台+山の田バス停裏手に6台、合計8台無料です。

記事を読んで「一度、あのだし巻き玉子を食べてみたい」と思ったなら、電話予約が確実です。手焼き1枚ずつの仕込みのため、混雑する週末は席が早く埋まります。予約の際に「だし巻き玉子も食べたい」と伝えておくと、スムーズに案内してもらえます。

今すぐ予約する(電話:083-254-4654)

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